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司法書士 三谷先生のブログ

CFJとの過払金訴訟、異議を留めない承諾に関する判決

    昨年の前半に訴えを提起して以来、東京簡裁での審理が長期間に渡っていた件について、3月になって、ようやく判決が出ました。内容は、マルフク時代の取引の分断(4年以上)については、一連取引と認められませんでしたが、マルフクからCFJへの債権譲渡に対して、債務者が異議を留めない承諾を通知したという論点では、債務者側の主張が認められました。
  被告CFJの主張は、債務者が、債権譲渡時の約定残高の債務に対して、異議を留めない承諾をしているのだから、マルフク時代の取引について、利息制限法に基づく引き直し計算を主張できないというものです。
 被告CFJの主張が認められれば、CFJは利息制限法に基づく引き直し計算がされていない状態で、マルフク時代の債務を引き受けることになり、債務者は大変な不利益を被ることになります。

     裁判所の判断の理由は、①マルフクの定型契約書には、17条書面に必要な返済期間、返済回数等の記載がないことから、本件の取引の契約書も同様のものであるとの推認がされ、マルフクはみなし弁済の不成立について悪意であること、②CFJはマルフクから、資産譲渡契約にあたり、交付された記録から本件契約書の記載内容も認識していたと認められ、やはりみなし弁済の不成立について悪意であることが推認される、仮に知らなかったと認められる余地があっても、重過失が認められるというものです。

    一見、当たり前の結論のようですが、裁判官に、実際にCFJがやはりみなし弁済の不成立について悪意であるか、知らなかったことに重過失があったということを認めてもらうには、丁寧な主張が必要で、ハードルは低くはありません。CFJ側も、山のように勝訴判決を挙げてきます。

 今回の訴訟では、マルフクの定型契約書として、他の依頼者の方のものを書証として使用させていただきました。理由があって、その方の場合、CFJからの過払金返還を、道半ばで諦めざるを得ないことになり、私も非常に悔いが残っていました。
  CFJも現在、同様の事案で、最高裁に上告中であり、結果が出るまで譲れない論点なのでしょう。結局、裁判官の心証開示後も、和解に応じませんでした。
  しかし、債務者側にとっても、債権譲渡通知に対して善意で返信した通知を、約定残高を認め、利息制限法に基づく引き直し計算を主張できないとして、利用しようとするCFJの主張は、簡単に引き下がれるものではないでしょう。長期戦モードで対応するしかありません。