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司法書士 三谷先生のブログ

過去の不動産担保ローン取引でも、過払い金は取り戻せる。

依頼者のAさんは、最近、平成12年~平成15年の時期のアイフルとの不動産担保ローンの取引の過払い金を取り戻しました。約定利率が利息制限法の利率を超えていたのは、不動産担保ローンに切り替わる前の通常のカードキャッシングの取引の時期だけでした。その期間も1年弱ほど。それでも、5%の利息を付して、90万円近い過払いを取り戻せたのです。もちろん、訴訟による1年近い戦いがありましたが・・・

1年ほど前に、Aさんが事務所に相談にきた際は、難関に思えました。残っていた契約書等を見てみると、不動産担保ローンに切り替えてから、限度額が一気に増加し、最終的に1000万円を優に超えていたのですが、利率は、15%、14%と下がっています。最終的に、返済ができなくなり不動産を売却して返済した時の違約金等を再計算することによって、何とか過払い金が出ててくるといった程度だったからです。

ただ、裁判になってから裁判官の心証は悪くありませんでした。特に陳述書に、取引の経過、不動産担保ローンに切り替わっていく過程、その後の業者の対応ぶりなどが詳細に書かれていたのが良かったのでしょう。

取引後半の支払いが大幅に遅れており、期限の利益喪失、遅延損害金の主張もされました。
結果として、ほぼ陳述書によって、第一審、控訴審とも何とかしのぎ切れました。裁判官も、高額の借り入れができると、大事な不動産を担保にさせて高額の貸付けを行い、最後は売却さざるを得ない状態まで追い込んだ業者側の対応を重視しているのかもしれません。

ただ、この論点も、切り替え時に、定額の貸付をして返済一辺倒になっていた場合は、業者側に有利な結果になってしまう場合が多いので要注意です。
今回も、最後の最後は返済のみになっていましたが、それまでの取引が原則リボ払いだったため、問題にされませんでした。

取引をした方にとって思い出したくない過去の事実だとしても、取引が終了してから10年を経過してしまうと、過払いになっていても、消滅時効にかかり本当に過去に葬り去れてしまいます。
思い当たる方は、勇気を出してご相談ください。できる限りの主張をして、正当な権利である過払い金を取り戻すよう努めます。
ちなみに、Aさんの場合も、昨年の8月末までに訴えを提起しなければ消滅時効にかかって、過払い金も失われてしまうケースでした。